しろの勉強日記

適当なログ

Python2.7系と3.4系でそれぞれ64bitなscipyを使えるようにする@windows7

公開後にpath関連で少し修正しました.
2.7系列と3.4系列を同時に使えるようにするためのメモ.

Windows7 64bitで64bit版のpythonからnumpy+scipy+matplotlibを使えるようにする.
デフォルトは3.4系列を使う.


インストール

2.7系のインストール

2.7系はEnthought Canopy*1でインストール.インストール先はユーザーフォルダ以下で

C:\Users\<username>\AppData\Local\Enthought\Canopy\App

とかにいる.Canopyでインストールすればnumpyとかscipyは一緒にインストールされる.
64bitでも特に問題なし.

3.4系のインストール

3.4系列はpython公式HPからダウンロードしてインストール.64bit版を選ぶ.デフォルトだとインストール先は

C:\Python34\

numpyscipymatplotlibは個別にインストールする.ただし,公式は32bit版のインストーラしか用意されていない.
そこで,
Python Extension Packages for Windows - Christoph Gohlke
を利用させて貰う.過去はここで64bit用のexeが用意されていたみたいだけど,今はwhlファイルで配付されている.ここから各種whlファイルをダウンロードしてくる.インストールにはpipを使う.
python3.4以上はpipがデフォルトでインストールされている.3.3系の場合は別に入れてくる.
これらのインストール時は2.7系と3.4系で混じるとめんどくさい*2ので,

C:\Python34\Scripts\

にpip.exeがいるので,ここにダウンロードしたファイルを移動してから

$ pip install "numpy-1.9.2+mkl-cp34-none-win_amd64.whl"
$ pip install "scipy-0.15.1-cp34-none-win_amd64.whl"
$ pip install "matplotlib-1.4.3-cp34-none-win_amd64.whl"

みたいな感じでnumpyなどをインストールする.

環境の切り替え

エイリアスの設定

環境の切り替えを容易にするためにエイリアスを作る.

$ doskey python27="C:\Users\<usernamer>\AppData\Local\Enthought\Canopy\User\python.exe"
$ doskey python34="C:\Python34\python.exe"

これでどこからでもpython27とpython34と打てば2.7と3.4を適切に使い分けられる.
ただし,doskeyの設定はコマンドプロンプトを一度閉じると消えてしまう.
そこで,コマンドプロンプトの起動時に自動でdoskey登録を行うように設定する.
上のコマンドを

C:\Users\Username\macros.txt

に保存する.
その後,レジストリエディタから
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Command Processor
に字列値「AutoRun」を追加して,データ値を

doskey /macrofile=%userprofile%\macros.txt

としておく.これでコマンドプロンプトの起動時にdoskeyが設定される.

確認
$ python27
$ python34

でそれぞれ2.7系と3.4系が呼び出せる.

C:\Users\<usernmae>>python27
Enthought Canopy Python 2.7.6 | 64-bit | (default, Sep 15 2014, 17:36:35) [MSC v
.1500 64 bit (AMD64)] on win32
Type "help", "copyright", "credits" or "license" for more information.
>>> import numpy
>>>

C:\Users\<usernmae>>
C:\Users\<usernmae>>python34
Python 3.4.2 (v3.4.2:ab2c023a9432, Oct  6 2014, 22:16:31) [MSC v.1600 64 bit (AM
D64)] on win32
Type "help", "copyright", "credits" or "license" for more information.
>>> import numpy
>>> ^Z


C:\Users\<usernmae>>

こんな感じでコマンドラインも変化するはず.

補足:Mac

Macも似たような感じでできるけど,あちらはmacportかHomebrewあたりでもっと簡単にできた.

追記

pathが通ってないかと思ったけど見落としてただけでちゃんと通ってた.なので環境変数設定用のbatは必要ないですね.ちょくせつpythonを呼び出してやればOKです.GUIなpythonwとかも含めて使いたい場合は環境変数のbatファイルを作った方が良いかも.

以下修正前の環境変数切り替え部分

*1:学生だとEnthought Canopyのアカデミックライセンスが無料で使えるのでお勧め

*2:2.7系のpipが呼ばれないようにエイリアス設定してからダウンロードフォルダでpip実行しても上手くいかなかった

続きを読む

illustratorにtex数式を入れるスクリプト

図を作るのに,Adobe illustrator CCを使っており,数式を入れるのにtex2imgを使っていました.このソフトは大変便利ではき出されるのはいくつかの画像形式なので,ソフトを選ばずに使えます.

ただ,どうしても図中の数が多くなってくると毎回tex2imgからコンパイルしていくのは結構大変です.そこで,illustratorともっと簡単に連携できないかと探していたら,illustrator上でtexコマンドを打つとそのままeps化して埋め込んでくれるスクリプトを奥村先生のサイトで見つけました.
https://oku.edu.mie-u.ac.jp/~okumura/texwiki/?Illustrator#paf3cb46oku.edu.mie-u.ac.jp
こちらを参考にスクリプトを配置していけば良いんですが,どうやら最近Ghostscriptではepsのフォントをアウトライン化する方法が変わってしまっているようなので少し修正が必要です.

具体的には,Ghostscript9.15以降では,アウトライン化させるためには "-dNoOutputFonts" のオプションが必要です.したがって,
上の奥村先生のサイトにある,MakeEPS.batを

cd /d C:\AI\
uplatex -no-guess-input-enc -kanji=utf8 eq
dvips -Pdl -E eq -o eq.eps
rungs -q -sDEVICE=eps2write -r19200 -dNOPAUSE -dBATCH -dSAFER -dEPSCrop -dNoOutputFonts -sOutputFile=outline.eps eq.eps

のように書き換えてください.これできちんとアウトライン化されたepsファイルがillustrator上に埋め込まれます.

輪講の本を考えるなど

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  • 物理数学

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などが候補です.

神経科学

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です.
分野外ではありますが平易な文章で書いてあるのでわかりやすいです.
入門書としてはちょうど良いのではないかなと.

勉強日記です

今までサブアカウントはてなダイアリーに置いていた勉強日記ですが,アカウントの切り替えがめんどくさくて作ったまま放置してしまっていたので,はてなブログへ移行して簡単に書けるようにしました.photonicsとかelectronics,eletric engneeringとかやってます.

大学を卒業しました

二年前に大学に編入して,無事に二年間で卒業することができました.
一年目は単位取得に奔走し,二年目は研究にほとんどの時間を費やすなど,
忙しい二年間でしたが,それなりに楽しかったです.


今年の春には初めて学会で発表しましたし,研究室の見学にアメリカにも行ってこれました.色々と良い経験になったと思います.そのうち見学については書くかもしれません.


今のラボのまま大学院へ行くのであまり卒業という実感はないですが
しばらくはゆっくりできそうなので適当に頑張ります.


春休み?何それ?