しろの勉強日記

適当なログ

ElmerのTutorial2:線形応力解析

Tutorial3の応力解析です。

シミュレーション

片持ち梁の応力解析です。
パイン材の片端を固定して、重力でどのくらい歪むのか、という計算になります。

パイン材の材料特性は以下の通り:

  • ヤング率:10GPa
  • ポアソン比:0.37
  • 密度:550kg/m^3
  • 大きさ:X1m×Y0.10m×Z0.05m

線形応力解析の範囲内ということで、LinearElasticEquationを設定していきます。
また、境界条件として、0.10×0.05の面の片側を固定端とし、反対端には、2000Nの負荷が接続されている(重し)としておきます。

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Elmerの設定
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解析結果

解析結果は、片端が6.36cmほど歪むという結果になりました。
1mの梁に2000N~200kgのおもりを付けている想定なのですが、合っているのかよく分からないので検算もしてみます。

近似式による検算

シミュレーションがあっているのか簡単に確認します。
今回の構造では、「自重による梁全体への負荷(等加重)」+「片端の負荷(集中加重)」です。
それぞれ線形近似式は


 \delta_1 = wL^4/8EI \\
 \delta_2 = PL^3/3EI
です。ここで、wは等分布荷重、Pは先端集中荷重、L_xは梁の長さ、Eはヤング率、Iは断面2次モーメント(I=L_y  L_z^3/12)です。

以上を計算すると、\delta_1 = 3.3\times 10^{-5}(\rm{m}),\delta_2 = 6.4\times 10^{-2}(\rm{m})が得られます。
自重による等加重<<片端の負荷なので、ほぼ片端にとりつけられた負荷による歪みが支配的と分かります。
また、値としてもシミュレーション値が6.36e-2のため、かなり近い値が得られることが確認できました。